新疆旅行記

2019GWの新疆旅行記です

2019.5.4:7日目:ウルムチ〜天津〜東京

早朝6時過ぎ。ウルムチのアクサレイホテル(愛克莎酒店。予約サイトの表記は、アカスレイホテルだけど、たぶん書き間違い)をチェックアウトし空港へ。

都市高速ができてて、便利。 f:id:pazilatpanda:20190505045049j:plain 雨のウルムチ。思えばこの旅は、ほぼ天気が悪くて寒かった。

どこまでも続く赤いランタンに圧力を感じる。長崎のランタンフェスティバルで見るときは、きれいね、としか感じないのに。

タクシー代は40元ちょい。細かいのがないので100元渡して釣りはいらねえよ、と伝える。電子マネーの普及で、あまりお釣りの準備がないと聞いてたので。

けど、漢族の運転手さんが、「ちょ、待てよ。多過ぎるよ」と有り金をかき集めて40元くれる。「足りなくてごめんな」と。まあ、誠実。

出発ロビーでは、漢族のお姉さまが怖い顔して追いかけてくるから、何かと思ったら、「あんた、椅子にストール忘れてるよ」と。わあ、親切。

新疆にいると、漢族のこと嫌いになりそうなんだけど、基本的には一人一人は善良で良い人ばかりなんだよな。

全ての椅子にUSBの差込があるが、電子マネーでの支払い。 f:id:pazilatpanda:20190505045121j:plain なんとかペイがないと、この国では生きづらい。

無料電源もあった。ありがたい。信じられないことに、みんな充電中のスマホを放置してる。かなり治安が良くなったんだなあ。 f:id:pazilatpanda:20190505045158j:plain

天津航空のウルムチ-天津間は、水も機内食も有料。しまった忘れてた。 和田-ウルムチ間のバスで配ったお菓子の余りで飢えをしのぐ。人に優しくしといてよかった。 別に有料で機内食買えば良いんだけど。金出してまずい飯食うのイヤです。 f:id:pazilatpanda:20190505045312j:plain

時間つぶしに少しだけ日本から持ってきた仕事をこなす。仕事はいいね。余計なことを考えなくて済む。 ボーッとしてると、カシュガル空港の臓器専用通路の噂のことを考えて泣きそうになるから。

(アラブの金持ちに、豚肉を食べないムスリムの臓器が高く売れているという噂がある。そして臓器移植に強い病院の近くに、再教育施設に収容されたウイグルが送り込まれているという噂がある。嫌すぎる。臓器専用通路の写真以外証拠はなく、全ては憶測らしいですが)

天津空港で蘭州牛肉麺45元漬物付き。高い。 f:id:pazilatpanda:20190505045342j:plain

天津航空のチケット売り場で、行きの飛行機で発生した、到着地変更について交渉。 到着地変更の証明書は出せるけど、返金については代表に電話してとのこと。えー、電話でこんなややこしい話、中国語で説明しいきれんよ。

この辺電話ある? オラ日本の携帯しかないよ、と泣きついたら、分かった、代わりにかけてやる、と。 ただ、相手が出たら、ずいっと受話器を渡される。せめて説明繋いでよ。新疆なまりの中国語で、ゼロから説明するの大変なんだよ。 電話口の人、なんか色々言ってたけど、よくわかんなかった。とりあえずメールするって。文字のやりとりの方が正確だ。助かる。

東京行きが出るまで、6時間もあるので天津市内でマッサージ屋でも探そうと、街に出る。

地下鉄。シンプル。 f:id:pazilatpanda:20190505045647j:plain 英語並記かと思いきや、ただ単に中国語読みをアルファベットで書いてるだけ。 f:id:pazilatpanda:20190505051542j:plain 羽田空港 (haneda kuukou)

みたいな話である。

これ、日本人は漢字読めるからまだいいけど、ほかの外国人はきついだろう。

モバイルWi-fiが通信量オーバーで息を引き取り、マッサージ屋探し断念。わあ、どうでもいい牛肉麺の写真をインスタにアップなんかしなきゃよかった。 もういいや。空港に帰って、ビール飲んで時間を潰す。

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青島ビール小瓶15元。ぬるい。「冷たいのくれ」っていうの忘れてた。

そういえば、ホータンのビールは言わなくても冷たかった。とうとう中国人も冷たいビールがうまいことに気づいたのか、と思ったけど。ホータンの局地的な流行だったのか。

あと、中国では大概、店員さんがビールの栓を開ける前に「開ける?」って聞くんだけど、あれ、なんでなんだろう。開けるに決まってるやん。自分の手で開けたいor自分のタイミングであけたい、みたいな人もいるのか?

ジュースやコーヒーより、ビールが安い。 f:id:pazilatpanda:20190505051019j:plain 有難い。青島ビールエビアンが同じ値段なのか。この点においては良い国だ。

空港内にカラオケボックスがあった。が、さすがに流行らなかったらしく、閉まってる。 f:id:pazilatpanda:20190505045830j:plain

さてそろそろ、とカウンターに向かったら、出発が2時間の遅れになるとのこと。天津航空ほんともうダメ。二度と乗らない。

でもまあ、14時間遅れを経験してるので、2時間遅れくらい何ともない。墜落さえしなければ、別に何でもいいです。

また市内に行こうかと思ったものの、今回の旅の運の無さは筋金入りなので、荷物無くしたり迷子になる恐れがある。下手に動かずじっとしてることを選択。

狗不理包子という、天津名物を、食べてみる。味は普通。 f:id:pazilatpanda:20190505045901j:plain

今度はちゃんと「冷たいビール」と言ったのに、やっぱりぬるいのが来る。ありがとう。私の体が冷えないように気遣ってくれたのね。

天津でも「扫黑除恶」の掲示がたくさん。天津では大丈夫なのかもしれないけど、怖いので写真は自重。このスローガンは新疆だけじゃないのね。

深夜1時半に羽田到着。安い飛行機はやっぱりダメだ。もちろん高い飛行機も遅れるときは遅れるが、後の手厚さが違う。 ギリギリで、深夜の最終バスに間に合って、3時過ぎに自宅着。

以上で2019年5月現在の新疆の旅、終了。 まとめとしては、

・ヤルカンドには泊まれない(つまみ出される)

・砂漠公路は時間がかかる。回り道でも鉄道の方が早い

・100均の機内持ち込み用ミニ液体入れは、物によってはダダ漏れ

です。

このブログはこれでおしまい。もう更新はありません。 長いのにわざわざ読んでいただき、ありがとうございました。