新疆旅行記

2019GWの新疆旅行記です

天津航空のダイバート(到着地変更)

今回の旅行記内でパラパラと書いていた、天津航空のダイバート(到着地変更)について、あらためてまとめて書きます。

いつか誰かの役にたつかもしれないので。

 

ちなみに私は、

・チケットは天津航空のHPから購入

・同じ天津航空の別便に乗り継ぐ予定

 

だったので、話が早かったのだと思います。

 

結論としては、問い合わせメアドTJAFEEDBACK@TIANJIN-AIR.COM に、必要事項を記入して送信、がベストアンサーになるかと思います。

 

状況が少しでも違う場合は、全く参考にならないかと思いますが、せっかくなので詳しく書いておきます。

 

2019年5月のGW、私は本来なら、

羽田→(天津航空)→天津、

天津→(天津航空)→ウルムチ

ウルムチ→(海南航空)→カシュガル

と乗り継ぐ予定でした。

 

しかし、最初の羽田→天津において、天候不良のため到着地変更が発生。天津ではなく鄭州に着陸しました。

 

機内で説明があったようなのですが、ぼんやりして聞き逃していたらしく、まったく状況がわからない状態。

てっきり天津についたと思い込んで飛行機を降り、ウルムチまで乗り継ぐために、国内線出発ロビーに移動しました。

チェックインのために天津航空のカウンターを探すも、どこにもない。構内図を見て、やっと、ここが天津ではなく鄭州だと気付きました。

 

そういえば、ターンテーブルの先で、人が固まってたけど、あれはひょっとしてなんらかの説明があってたのか? 

私はすべて手荷物で持ち込んでいたのであまり気にせず、さっさと出てきてしまったので、スルーしてしまったのかもしれません。

 

到着地変更は初めての経験で、状況がつかめずしばし呆然。数分間、文字通り右往左往していました。

 

しばらく待てば天津航空が代替便を用意して、ここ鄭州から本来の到着地である天津に連れて行ってくれるかもしれません。

(実際、後でもらった遅延証明書には、9時間遅れで天津についた旨が記載されていました)

 

でも私の最終目的地は天津ではありません。天津→ウルムチウルムチカシュガルという乗り継ぎに、できれば間に合わせたいです。

予約していたホテルをキャンセルするのも嫌なので、自力で鄭州からウルムチまで行くことにしました。

 

今すぐ行ける鄭州ウルムチ便は、南方航空で4万円ほど。すぐチケットを買って乗り込んだため、当初予定していたウルムチカシュガル便にも、ギリギリ間に合いました。

とっさの判断でしたが、その後予定通りカシュガルのホテルにチェックインでき、何事もなかったかのように旅を続けることができました。よかった。

 

(まあ、そのためにたっぷり時間ができ、おかげで公安のパトカーに乗せられたりすることになったんですが、それは別ページに書いてますんで省略)

 

で、いろいろとありましたが、新疆旅行が終了。

ほんとは帰国後に落ち着いてから返金の請求をしようと思っていましたが、対面の方が話が早いだろうと、帰りに経由する天津空港で、交渉を頑張ることにしました。

 

まずは天津空港で天津航空の窓口を探します。

国際線ターミナルには無く、国内線ターミナルにありました。

その窓口で事情を説明。

 

(1)到着地変更のために乗れなかった、天津→ウルムチのチケット代を返金してもらえないか

(2)保険会社に提出するために、証明書を発行してもらえないか

 

上記2点について。下手な中国語ですが、メモを見せながらなので、何とか通じたようです。

 

証明書はその場で書いてもらえましたが、「返金については、チケットを購入した会社に相談してほしい」とのこと。

天津航空の公式サイトから購入した旨を伝えると、「天津航空のHPに問い合わせのアドレスとか、問い合わせフォームとかがあるんじゃないかな? そこから連絡して」とのこと。見たけどわかんなかったよ、と伝えると、「なら問い合わせ窓口に電話してほしい」ということでした。

 

日本のスマホしか持ってないので電話を借りたい旨を伝えると、カウンターの固定電話から掛けてくれました。

しかし相手が出たらそのまま受話器を渡されます。全然手伝ってくれない。。。

 

中国語下手なので、電話を通して説明するのは大変なのですが、何とか言いたいことは通じたようです。ただ、パスポート番号のアルファベットが、何度言っても通じません。「T」と言いたいのですが、EやPと聞き間違えられます。

カウンターのお姉さんにお願いして、パスポート番号だけ伝えてもらいました。

 

私の中国語力の問題で、電話口での説明は結局、何を言ってるかあまりよくわからなかったのですが、要するに、あとはメールで連絡する、とのことのようです。

メールアドレスの説明は、最初から諦めて、またカウンターのお姉さんを頼りました。

 

お願いすれば助けてくれるのですが、なかなか率先して手助けはしてくれないですね。。。

 

その後メールが来て、問い合わせ用のアドレスが示され、以下の必要事項を記入してメールを送るように書いてありました。

 

・乗客の情報

・チケットの情報

・自発的な返金か、非自発的な返金か

・非自発的な返金の場合は、関係する証明書

 

とのことです。

 

Google翻訳に頑張ってもらって事情を書き込み、最初の予約確定時に受け取ったメールをを貼り付けるなどして、何とかメールを送りました。

「関係する証明書」は、遅延証明書などでしょうが、今回は同じ天津航空同士での乗り継ぎなので不要でしょう。

 

数時間後、「約1万円を、チケット購入時のクレジットカードに返金する」というメールが来ました。やったー。

少ない額ですが、格安のチケットだったため、全く帰ってこないことも覚悟していたのでちょっと嬉しいです。

 

並行して、旅行保険会社にも関係書類や遅延証明書を送付。こちらもうまくいけば少しだけ帰ってくるはず(私の契約では1万円ぽっきりの予定。今は返事待ち中です)。

→追記:無事1万円戻ってきました。やったー。

 

調べたところ、天津航空には日本語の窓口もあるようです。

http://kukou.info/blog/archives/5271

 

「運営時間は北京時間の08時~20時(日本時間の9時~21時)となっている。電話番号は中国国内からは95350で繋がった後に7を選択、中国国外からは+86-10-95350でやはり繋がった後に7を選択するとホットラインに繋がるとしている。」

 とのこと。

 

実は、天津空港のカウンターの前で検索して、上記の存在に気づいてはいたんです。

しかし、カウンターのお姉さんに、「日本語の窓口あるみたいなんでできればそこに」と言ったんですが通じてなかったようで、普通に中国語窓口にかけられてしまいました。

 

上記はちょっと古い情報であり、また公式のWechatを引用したものなので、本当に今でも日本語窓口につながるかどうか分かりません。

が、中国語での電話説明は、よっぽど上手い人以外はしんどいと思うので、もし、同じような目にあっている方がいらっしゃったら、試してみてください。

(そして結果を教えていただきたい)

 

あと、天津航空に電話して知らせてもらった、問い合わせ先のメールアドレスも、参考までに。

TJAFEEDBACK@TIANJIN-AIR.COM

 

検索したら下記に載ってました。

https://global.tianjin-air.com/AU/GB/CTUS

中国語版サイトではなく、英語版のグローバルサイトに載ってるアドレスなので、英語のメールでも通じるのかもしれません。

 

もし同じような目にあった方がいたら、ぜひがんばって、お金を取り戻しましょう。

 

ちなみに、帰りの天津航空便は2時間遅れでした。

安いけど、もう乗らない!

2019.5.4:7日目:ウルムチ〜天津〜東京

早朝6時過ぎ。ウルムチのアクサレイホテル(愛克莎酒店。予約サイトの表記は、アカスレイホテルだけど、たぶん書き間違い)をチェックアウトし空港へ。

都市高速ができてて、便利。 f:id:pazilatpanda:20190505045049j:plain 雨のウルムチ。思えばこの旅は、ほぼ天気が悪くて寒かった。

どこまでも続く赤いランタンに圧力を感じる。長崎のランタンフェスティバルで見るときは、きれいね、としか感じないのに。

タクシー代は40元ちょい。細かいのがないので100元渡して釣りはいらねえよ、と伝える。電子マネーの普及で、あまりお釣りの準備がないと聞いてたので。

けど、漢族の運転手さんが、「ちょ、待てよ。多過ぎるよ」と有り金をかき集めて40元くれる。「足りなくてごめんな」と。まあ、誠実。

出発ロビーでは、漢族のお姉さまが怖い顔して追いかけてくるから、何かと思ったら、「あんた、椅子にストール忘れてるよ」と。わあ、親切。

新疆にいると、漢族のこと嫌いになりそうなんだけど、基本的には一人一人は善良で良い人ばかりなんだよな。

全ての椅子にUSBの差込があるが、電子マネーでの支払い。 f:id:pazilatpanda:20190505045121j:plain なんとかペイがないと、この国では生きづらい。

無料電源もあった。ありがたい。信じられないことに、みんな充電中のスマホを放置してる。かなり治安が良くなったんだなあ。 f:id:pazilatpanda:20190505045158j:plain

天津航空のウルムチ-天津間は、水も機内食も有料。しまった忘れてた。 和田-ウルムチ間のバスで配ったお菓子の余りで飢えをしのぐ。人に優しくしといてよかった。 別に有料で機内食買えば良いんだけど。金出してまずい飯食うのイヤです。 f:id:pazilatpanda:20190505045312j:plain

時間つぶしに少しだけ日本から持ってきた仕事をこなす。仕事はいいね。余計なことを考えなくて済む。 ボーッとしてると、カシュガル空港の臓器専用通路の噂のことを考えて泣きそうになるから。

(アラブの金持ちに、豚肉を食べないムスリムの臓器が高く売れているという噂がある。そして臓器移植に強い病院の近くに、再教育施設に収容されたウイグルが送り込まれているという噂がある。嫌すぎる。臓器専用通路の写真以外証拠はなく、全ては憶測らしいですが)

天津空港で蘭州牛肉麺45元漬物付き。高い。 f:id:pazilatpanda:20190505045342j:plain

天津航空のチケット売り場で、行きの飛行機で発生した、到着地変更について交渉。 到着地変更の証明書は出せるけど、返金については代表に電話してとのこと。えー、電話でこんなややこしい話、中国語で説明しいきれんよ。

この辺電話ある? オラ日本の携帯しかないよ、と泣きついたら、分かった、代わりにかけてやる、と。 ただ、相手が出たら、ずいっと受話器を渡される。せめて説明繋いでよ。新疆なまりの中国語で、ゼロから説明するの大変なんだよ。 電話口の人、なんか色々言ってたけど、よくわかんなかった。とりあえずメールするって。文字のやりとりの方が正確だ。助かる。

東京行きが出るまで、6時間もあるので天津市内でマッサージ屋でも探そうと、街に出る。

地下鉄。シンプル。 f:id:pazilatpanda:20190505045647j:plain 英語並記かと思いきや、ただ単に中国語読みをアルファベットで書いてるだけ。 f:id:pazilatpanda:20190505051542j:plain 羽田空港 (haneda kuukou)

みたいな話である。

これ、日本人は漢字読めるからまだいいけど、ほかの外国人はきついだろう。

モバイルWi-fiが通信量オーバーで息を引き取り、マッサージ屋探し断念。わあ、どうでもいい牛肉麺の写真をインスタにアップなんかしなきゃよかった。 もういいや。空港に帰って、ビール飲んで時間を潰す。

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青島ビール小瓶15元。ぬるい。「冷たいのくれ」っていうの忘れてた。

そういえば、ホータンのビールは言わなくても冷たかった。とうとう中国人も冷たいビールがうまいことに気づいたのか、と思ったけど。ホータンの局地的な流行だったのか。

あと、中国では大概、店員さんがビールの栓を開ける前に「開ける?」って聞くんだけど、あれ、なんでなんだろう。開けるに決まってるやん。自分の手で開けたいor自分のタイミングであけたい、みたいな人もいるのか?

ジュースやコーヒーより、ビールが安い。 f:id:pazilatpanda:20190505051019j:plain 有難い。青島ビールエビアンが同じ値段なのか。この点においては良い国だ。

空港内にカラオケボックスがあった。が、さすがに流行らなかったらしく、閉まってる。 f:id:pazilatpanda:20190505045830j:plain

さてそろそろ、とカウンターに向かったら、出発が2時間の遅れになるとのこと。天津航空ほんともうダメ。二度と乗らない。

でもまあ、14時間遅れを経験してるので、2時間遅れくらい何ともない。墜落さえしなければ、別に何でもいいです。

また市内に行こうかと思ったものの、今回の旅の運の無さは筋金入りなので、荷物無くしたり迷子になる恐れがある。下手に動かずじっとしてることを選択。

狗不理包子という、天津名物を、食べてみる。味は普通。 f:id:pazilatpanda:20190505045901j:plain

今度はちゃんと「冷たいビール」と言ったのに、やっぱりぬるいのが来る。ありがとう。私の体が冷えないように気遣ってくれたのね。

天津でも「扫黑除恶」の掲示がたくさん。天津では大丈夫なのかもしれないけど、怖いので写真は自重。このスローガンは新疆だけじゃないのね。

深夜1時半に羽田到着。安い飛行機はやっぱりダメだ。もちろん高い飛行機も遅れるときは遅れるが、後の手厚さが違う。 ギリギリで、深夜の最終バスに間に合って、3時過ぎに自宅着。

以上で2019年5月現在の新疆の旅、終了。 まとめとしては、

・ヤルカンドには泊まれない(つまみ出される)

・砂漠公路は時間がかかる。回り道でも鉄道の方が早い

・100均の機内持ち込み用ミニ液体入れは、物によってはダダ漏れ

です。

このブログはこれでおしまい。もう更新はありません。 長いのにわざわざ読んでいただき、ありがとうございました。

2019.5.3:6日目:ウルムチ観光

起床。縦だか横だかわからない巨大ベッドのため、おとつい会ったばかりの2人でも、違和感なく広々就寝。 ほぼツインと変わらず。間にあと2人は寝れたかも。

朝食会場は超ゴージャス。 f:id:pazilatpanda:20190505042644j:plain 朝ごはんは豪華ウイグルビュッフェ。 ウイグル3人家族と相席に。 姪が日本に留学して生物を勉強してるとのこと。 こういう話よく聞くので、日本に行くウイグル人が多いように感じる。が、単にウイグルの人たちに親戚や知り合いが多いから、何人か辿れば日本にたどり着く、ということなのかもしれない。

いちいち装飾がゴージャス。 f:id:pazilatpanda:20190505042700j:plain

廊下にクリスマスリース。彼らが自発的に飾ってるなら問題なし。 f:id:pazilatpanda:20190505042720j:plain

ここで、ニヤで出会ったMさんとお別れ。北を責めるそうです。 私も荷物少ない方なんですけど、私よりさらにカバンが小さい。悔しい。私ももっと減らそう。 Mさんがいてくれたお陰で、心強かったです。ありがとうございます。北疆では公安につけられず、旅を楽しめますように。

ホテルの窓より。 f:id:pazilatpanda:20190505042738j:plain ウイグルの多いエリアに立つホテル。高架道路ができて、街がすごく綺麗になってる。 20年か。うちの地元の変化は、ジャスコがイオンになったくらいだ。

安い部屋に変更。普通だ。こういうのでいいんだよこういうので。 f:id:pazilatpanda:20190505042753j:plain

大バザールへ。2003年にできたここは、バザールと言うよりはショッピングモール。最初に留学した時には、薄暗く怪しい二道橋しかなくて、スリに注意と言われてた。どこもかしこも安全で綺麗になったもんだ。 f:id:pazilatpanda:20190505042918j:plain

あれ、入り口が封鎖されてる。 f:id:pazilatpanda:20190505042904j:plain

ちょっと先に小さい入り口ができてる。 手荷物と身分証の検査がしやすいようにしたのか?

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建物の中は変わってない。 f:id:pazilatpanda:20190505043109j:plain f:id:pazilatpanda:20190505043125j:plain

けど、周りが拡大した気がする。歩行街ができてる。 f:id:pazilatpanda:20190505043144j:plain

お目当ての陶器の急須はなかった。しょんぼり。

ステージで、ウイグルのお嬢さんたちが、漢族の変な曲に合わせて踊らされてる。みんなファイト。 f:id:pazilatpanda:20190505043339j:plain

南門のモスクが、なんかお店に改装されていると噂を聞いたので行ってみた。 入り口で荷物と身分証検査。写真はダメとのこと。

あれー? 素敵なモスクの下に可愛いお店があるから撮ろうとしただけなのに、なんでダメなのー? 外国人だから分かんなーい。

1階がちょっとしたバザールになってた。女性向けの服や化粧品ばかり。男性観光客は入らないほうがよさそう。

外階段から2階が、モスク入り口になっている。が、参観NG。あれー? なんでダメなのかなー?  アホだからわかんなーい。

せっかくなので、知ってるところを一通り回ってみる。

f:id:pazilatpanda:20190505043408j:plain f:id:pazilatpanda:20190505043424j:plain f:id:pazilatpanda:20190505043443j:plain f:id:pazilatpanda:20190505043503j:plain f:id:pazilatpanda:20190505043546j:plain

変わってたり変わってなかったり。 お世話になった皆さん、元気かな。

延安路のモスクも、立ち入り禁止状態。 f:id:pazilatpanda:20190505044522j:plain 撮るなと言われたらヤなので隠し撮り。

ウルムチでも出前が流行ってるらしく、たくさんこれが走ってた。 f:id:pazilatpanda:20190505043614j:plain

あと、BRT(バス高速輸送システム)が走ってた。 f:id:pazilatpanda:20190505044557j:plain 停留所は立派で、先に切符を買うシステムで、車両も連結されて長い。 けど、専用レーンがあるわけでもなく、普通の車やバスと同じように走るから、あんまり意味がない気がする。東京の満員電車並みにぎゅうぎゅう。

アルマンでお土産購入。 私の知ってるアルマンより巨大になってた。 f:id:pazilatpanda:20190505043643j:plain フードコートまであるのか。 f:id:pazilatpanda:20190505043708j:plain

二道橋のバザールに、欲しい急須がないか望みをかけてたんですが、改装中みたい。歩行街だけでした。がっかり。 f:id:pazilatpanda:20190505043743j:plain

ナンとカワプの映えスポットが人気を呼んでいた。 f:id:pazilatpanda:20190505043813j:plain

バザールに戻って過油肉ラグメン 。20元。 f:id:pazilatpanda:20190505043829j:plain

塩味がかなり強い。というかしょっぱい。ピーシャンのイケメン公安が、「北は味が濃ゆい」って言ってたっけ。こういうことか。

ウイグルの皆さんが踊ってた。 f:id:pazilatpanda:20190505044805j:plain

たくましく、いつまでも踊っていてほしい。

カルフールで干しぶどう買って、お土産おしまい。

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地下鉄作ってんのか。入り口の検査、絶対大混雑になりそう。

f:id:pazilatpanda:20190506115422p:plain ウルムチ地下鉄 - Wikipediaより。

なるほど、空港からの一部はすでに開通してんのね。 空港から三屯碑まで一本たぁ、そら便利になるなあ。 しかし、中国では、まだカラーユニバーサルデザインの発想がないんだな。この路線図では、色覚障害のある人には厳しいよ。

まだ6時前。新疆時間で4時。なのに用事が終わってしまった。やることないのでビール飲んで寝る。

2019.5.2:5日目:ホータン〜ウルムチその6

20時、公安。検査不要らしく、バスから降りずに済んだ。やったー。 都会に近くなったせいか。検査がゆるくなってる。いいぞ。

21時、トクスンの公安。ここは検査あり。 ものすごく仕事熱心なウイグル女子公安が、見当違いの古いビザ(ちゃんとバツ印つけてる)を、一生懸命調べてる。だから、それは古いビザで今回の旅行のじゃない、と何度も言ってるのに。

ボス的な若い漢族のお兄ちゃんが出てきて、ヘラヘラといいよいいよ行かせなよ、と言ってくれる。兄ちゃんナイスファイト。でもお姉ちゃんが粘る。

お兄ちゃんはそれ以上は口出しせず、ただニコニコしてる。出世するのはこういう要領が良い方なんだよなあ、と日本語で悪口を言ってる間に、30分くらいかけてなんとか終了。

同乗の人たちの目がいい加減怖いから、どうにか時間短縮してほしい。

1ヶ所30分として、公安10ヶ所行ったら、計5時間もムダに使ってるのか? そりゃみんな怒るよ。もうほんとに、汽車に乗ればよかった。

ネット予約していたウルムチのホテルに電話して、到着が遅れる旨を伝える。日本のスマホなので電話代高いが、背に腹。キャンセルされないか心配だったので。

中国語で電話するの苦手なんですが、こっちの人は下手な中国語でも根気よく聞いてくれるので助かる。 内地の漢族だと、「は? お前何言ってんだ。お前の言葉ぜんぜんわかんねえよ」と突っぱねられるので怖いのだ。

21:30。やっと食堂。 f:id:pazilatpanda:20190503011741j:plain ラグメン 20元。高いなあ。 f:id:pazilatpanda:20190503011757j:plain f:id:pazilatpanda:20190503011839j:plain 味は普通。

f:id:pazilatpanda:20190503123055j:plain いつもの標語が電飾で明明と。はい、きれいきれい。

お菓子を買って、「ほんとにすみません。ご迷惑おかけしました」と、皆さんに配る。 みなさんニコッと笑って受け取ってくれたので嬉しかった。本当にごめんなさい。

22時過ぎ出発。もう少しでウルムチ。 次が最後の公安検査らしい。お願いだから手短に、と手を合わせておく。

24時半。ウルムチ公安検査駅。 はやくすませるぞ!と意気込んでバスを降りようとしたら、検査受けなくていいとのこと。やったー。祈りが通じた。都会万歳。ウルムチの公安ヤクシ!

24:45。最後の公安検査がなかったせいか、運ちゃんの読みより15分前にウルムチ南ターミナルへ着く。運ちゃん、すごい読み通り。

みんなに「本当にごめんでした。ハイルホシュ」と挨拶して、ルンルン気分でホテルへ。

バスターミナルが、ホテルに近くて嬉しい。しかも昔通ってた新疆大学もすぐ。 街の雰囲気は変わったけど大学はぱっと見変わらない。嬉しい。学長が収容されたり悲しいことも多いけど、みんな頑張って勉強して、頑張って生きてほしい。

さてホテルへ。 f:id:pazilatpanda:20190503115321j:plain

猫ホテルより安いところに泊まると決めてましたが、いろいろあって頭にきてたので、バザールに近いウイグル様式の高級ホテル(ただし1番安い部屋)を予約してたのです。

バスで一緒になった日本人女性Mさんに「ツインなので、よかったら一緒にどうぞ。もちろんお代は結構ですよ」と年長者ぶり、意気揚々と向かったのですが、なぜか予約がキャンセルされてました。 「遅くなるけど絶対来るから、キャンセルしないでね」と念押しして、「うんわかった。必ず部屋確保しとく」と言質をとってたのに。

フロントのウイグルお嬢さん。「電話受けて、ちゃんと部屋確保してたんだけど、ネット上でキャンセルになってたから、やっぱりキャンセルなのかと思って、もう他の人入れちゃった」とのこと。「悪いのは予約サイトで、うちは悪くない」と。 深夜を過ぎてチェックインしない場合、キャンセルになる仕様なのか? そのために電話したのにー。

ボス的なウイグル兄ちゃん出てきて、「本当ごめんね。スイートしか空いてないんだけど530元でどう? 明日お昼おごるからさ」と。 元の倍の値段じゃねえか。おごらなくていいから安くしろ。「労働節だから混んでる」というがほんとか? もう何も信じないぞ。

ほんとは残った人民元使い切りたいから別にいいんだけど、せっかくなので値切って480元(7,920円)で泊まることにしました。スイートでこれなら、ぜんぜん安いんだけど。貧乏学生の癖が抜けず、つい反射的に値切ってしまう

スイートといっても部屋が分かれてる訳でなく、ただ単に広いだけ。しかもベッドは一つ。なんだよー。 f:id:pazilatpanda:20190503115351j:plain

飛行機の到着地変更に始まり、もうこの旅は何もかもダメだと嘆いてたら、Mさんが慰めてくれました。

彼女は、チャルチャンとニヤでずっと公安に張られて、私より酷い目にあってたのです。 ホテル代結構ですと言っておいたのに、結局半分近く出してもらいました。スミマセン。

くそう、ミニバーの酒、全部飲んで、老板につけといてやろうかな。 と書いてる間に3時。ビールだけ飲んでもう寝ます。

2019.5.2:5日目:ホータン〜ウルムチその5

16時ごろ。高速が通行止めとの看板があり、下道に。20時くらいには着くかなあ。

17時、公安。さっきの公安で何やら登録されたせいか。それとも砂漠公路を抜けて普通の道になったせいか。若干短めの時間で終了。それでも15分くらい。

ニヤで聞いた時には17時くらいにウルムチに着くと言ってたっけなあ。ごめんね運転手さん。本当だったらもう着いてたのに。と言ったら、曰く、ウルムチ着は23時くらいになりそうとのこと。 うええ、北京時間だよね、と聞くと、うんにゃ新疆時間、とのこと。わお。深夜1時か。

地球の歩き方」には、ホータン・ウルムチ間は24時間て書いてあったんですが。38時間ですか。大回りした上に公安に引っかかりまくればまあそうなるよね。

ホータン-ウルムチは鉄道だと23時間。硬臥427元。このバスは、下舗380元なので、値段あまりからわらない。 そりゃみんな鉄道乗るよ。

これまた到着が未明になって、宿泊費が1泊浮くやつかな。 なんか今回、飛行機が深夜便だったのに始まり、2日に1回は食うや食わずで夜通し移動してる。 旅行5日目なのに、ホテルに泊まったのまだ2泊だけって、よく考えたらおかしいな。

ニヤから一緒になった日本人女性Mさんは、「修行だと思ってる」と言ってるけど、確かにその通り。

そういえば、前回の旅行で余った人民元使いきるのも、今回の目的の一つだったのに。全然お金使ってないよ。移動ばっかりで使う暇がねえ。 なぜこんなことに。 くそう。バザールで高い急須買って散財してやる。

隣に高速が走ってるのに、通行止のせいで、悪路をジグザグ走行。下り路線は通ってるぽい。いいなあ。 f:id:pazilatpanda:20190503011531j:plain

18時。高速に戻った。文明バンザイ。 街の再開発にボヤくだけボヤいといて、いいとこ取りで申し訳ない。でも早くウルムチに帰りたい。

この辺は風景がコロコロ変わって面白い。 f:id:pazilatpanda:20190503011610j:plain

そう、新疆の寝台バスは、観光客にとって本来、寝たままで次々変わる景色を眺められるアトラクション的な楽しみがあるものなのに。楽しんでる暇がなかった。公安スタンプラリーのオプションはいらないよう。

漢族のおじさんとしばし歓談。 なんだお前カシュガルで中国語勉強したのか。ウルムチにすれば良かったのに。ウルムチなら外にたくさん漢族いるけど、カシュガルウイグル族だらけだからな。効率が悪いだろう。おまえは南疆の方が好きなのか。そうか。おれは北疆人だからな。おい、おれの奥さんとテレビ電話するからなんか喋れ。

そういうおじさんの中国語もかなり訛ってるんだけどね。この辺の漢族の訛りは、外国人にとっては聞き取りやすいので助かります。

中国語の練習をしているウイグルの女の子に、おじさんが発音を教えてる。 女の子の方が、教科書通りの綺麗な発音なんだけど。若いお母さんもニコニコして聞いてるからいいのか。

乗ってきたときは座席の件で大げんかしてた2人だけど。中国の人は切り替えが早いなあ。

ウイグル少女。まだ就学前に見えるんだけど。あんなに中国語しゃべれるのか。すごいなあ。 聞いたら4歳とのこと。まじか。 いま、ウイグルの子供たちは幼稚園も学校も全部漢語で、ウイグル語は家庭だけとのこと。やっぱり。

私が新疆に滞在してた20年前は、特に南疆では、まだウイグル語だけか、あるいは双語教育の学校が多かった。 ウルムチなどの都会では、将来を考えて、漢語の学校に通うウイグルもいたけど、わざわざ「民考漢」と呼ばれるくらい少数派だった。 さらに言えば、どの学校にやるかは、親が選択できた。

彼女がこのまま大人になったら、ウイグル語は話せても、読み書きはできなくなるのだろう。 海外に移住した2世以降によくある現象だけど、なんで故郷にいながらにして、そんな目に会わなきゃなんないんだろう。ひどすぎる。

漢族のおじさんがいる手前、へー、そうなんだー、と知らないふりして聞いてたけど、胸が張り裂けそう。ウイグルの人たちが、少しずつ言葉や信仰や文化を奪われていくのを目の当たりにするのは、本当に悔しい。

女の子、もうすぐお父さんに会えるー、と喜んでるけど、ごめんね。私が乗り込んだせいで。会えるの多分すごい遅い時間になっちゃうよ。

「あーいー、にーはおー(おばさんこんにちは)」と中国語でニコニコと話しかけてくれる彼女にウイグル語で返したら、目をパチクリさせてた。まさか外国人がウイグル語を話すなんて思いもしないんだろう。あと下手すぎて通じなかったんだろう。もっと勉強すれば良かった。

あなたの母語はとても素敵な響きだからどうか忘れないでね。私たち外国人が勉強したくなるくらい素敵なんだよ。 そして母語を表す文字をなくしたら、過去と未来をつなぐことができなくなるから。どうかお母さんこっそり教えてあげてください。言われなくてもきっとやってると思うけど。

漢族のおじさんは「一つの国家なんだから当然だ。国語なんだからな」としたり顔で言ってる。そうですよねー。国語ですもんねー。と無表情で返しておきました。これが、漢族の普通の感覚なんです。

そういえば、今回あちこちで「おまえ“国語”話せるのか」と言われて、引っかかってたんです。「国語」って表現、あまり聞いたことなかったから。普通は中国語のことは「漢語」とか「普通話」とかいうのに。 「漢語」だと漢民族のだけの言葉みたいに聞こえるから、「国語」として、中国人全員の言葉ということにしたいのかな。

楽しそうに新疆民歌「最美還是我們新疆(1番良いのはやっぱり新疆)」を歌うおじさん。 エキゾチックなメロディに漢語の歌詞がつけられた、新民謡の一つです。ほかに「我們新疆好地方(我ら新疆良い所)」などがある。 留学生時代、テレビで何度も流されてたから、私も自然と覚えた。 彼らには、文化を搾取している自覚なんてないんだろう。

同じ漢族でも、台湾の友人は新疆のことに心を痛めていた。 きっと漢族も、生まれながらに鈍感なわけじゃないはず。学校やテレビなど、あらゆる周囲の環境において、子どもの頃から中国の思想を叩き込まれて、他の感じ方を知らないだけなんだ。教育や報道の統制って、本当に怖い。 漢民族自身も毛沢東によって、漢字を簡体字に変えられてるからね。

おいちゃん曰く「お前給料いくらだ? そうかそうか。日本は給料の高いのと低いのの差が大きいんだろう。中国は平等なんだぜ。良いだろう」。

おっちゃんお前、それ本気で言ってるのか…?

スマホがあるから、ウイグルの音楽文化はきっと大丈夫だと思う。ウイグルの人たちは、みんなヒマさえあれば、スマホで歌や踊りやドラマを楽しんでるから。 テレビや学校で学ばなくても、漢族の文化と折り合いをつけながら、ウイグルの文化はたくましく受け継がれて行くのだと思う。

ウイグルの歌や踊りまで禁止されるようになったら、もうダメかも知んないけど。

2019.5.2:5日目:ホータン〜ウルムチその4

深夜1時、塔中の公安検査。 初めて職業を聞かれる。販売員と答えるつもりが寝ぼけてて、コンピュータ関係の事務員ということになった。 別に新聞や雑誌の記者じゃないが、ちょっとかすめている仕事をしているので、本当の仕事を言うとややこしいことになりそう。 今までで1番根掘り葉掘り聞かれる。入国してからの経路、これからの旅程などなど。

30分くらいかな? かけて終了。 今までは同じくらい待たされることはあっても、ほぼ放置で待つだけだったので、ちょっと様子が違う。あと、公安が漢族になった。

1:40。何もないところで停車。3時間休憩とのこと。何のために3人運転手がいるんだ? トイレはその辺の好きなとこでどうぞ、とのこと。久しぶりの星空トイレ。 公安がやってくる。パスポートにビザがないと言ってるが、日本人はビザいらねえんだというとすぐ引き下がる。

5:00出発。

7:00タクラマカン砂漠の朝焼け。 f:id:pazilatpanda:20190502152706j:plain

地図上ではホータンとウルムチの中間地点。百度先生は18時には着くという。きっと着かない。

8:30。タリム河を越える。 f:id:pazilatpanda:20190502152721j:plain

越えた先でまた公安。30分で解放。

9:00。警察によるシートベルト検査。

10:00。輪台の公安。40分くらい。 山が綺麗。 f:id:pazilatpanda:20190502152757j:plain

この連休中の旅行で、初めて晴れた。 新疆って、雨が少ないはずなんだけど、20年前に来たときから、いつも曇りの印象だなあ。 私の心象風景が、当時の辛い思い出で塗り替えられてるだけかもしれんが。

同乗の漢族に、お前のせいで遅れてるんだ。全員に飯おごれ。誠意を見せろ。わはは冗談だよ。と言われる。目がマジだ。

12:00。運転席近くで写真撮ってたら、助手席に座らしてくれる。ラハマット。

充電もさせてくれる。おいちゃんに、ウパルとかオンシッキムカムとか、ドッパムバシムダとか、知ってるウイグル語を話す。これで喋れると思われたのか、この後このおいちゃんから、ずっとウイグル語で話しかけられた。ニコニコといい人だった。

若い方の運転手さんには、年子の3人の息子がいるという。写真を見せてくれる。かわいい。奥さんもきれい。

13:00。公安。日本語が少しわかるウイグル公安兄ちゃん。中国の東北で勉強したけどほとんど忘れたとのこと。いやいや、なかなかですよ。

14:00。コルラバスターミナル。都会だ。 f:id:pazilatpanda:20190502152959j:plain

卵を下ろす間、休憩。 f:id:pazilatpanda:20190502154354j:plain f:id:pazilatpanda:20190502162438j:plain

サムサ買ってきて写真撮ってたら、乗ってきた時にウイグル女性(子どもの母親)とケンカしてた漢族のおっさんが「それは烤包子というんだよ」と教えてくれた。 f:id:pazilatpanda:20190502162144j:plain

「サムサだよ。あたい知ってんだよ」というと、ウイグル女性が褒めてくれて、お菓子くれた。親切。

15時、コルラ出発。 f:id:pazilatpanda:20190502162254j:plain コルラの周囲は山だらけ。

しまった。自分の食い扶持確保するので失念してた。 ご迷惑をおかけしてる同乗の皆さんに、お菓子でも買うんだった。大失敗。 こういうとき気が利かないんだから。

2019.5.1:4日目:ホータン〜ウルムチその3

18時。于田を通過中。 どう見てもウイグルの好みじゃない色の家々が続く。 f:id:pazilatpanda:20190501230401j:plain こういう町外れには、昔ながらの素朴なレンガ造りの家々があったはずなのに。

18:45。また公安検査、4つ目かな? もうかぞえるのめんどい。 今度は他の客は降りず、私だけ。 例のコピーを渡したら、それをコピーして、元のは返してくれた。 うん。

19:45。民豊(ニヤ)公安検査駅。 また私だけだ。あ、コピー渡すの忘れてた。まあいいか。 あれ? ここでは漢族も身体検査を受けてるぞ? なんでだろう。

20:20。ニヤの長距離バスターミナルに到着。漢族がゾロゾロ乗り込んでくる。

なるほど。鉄道ができたために、ホータンの客が減ったので、ホータンからニヤまでの間で客を乗せて、そんで東側の方の砂漠公路を使うことにしたのか。やっと分かった。

そしてここで日本人女性がお一人、乗り込んでくる。 心強いです。

ニヤでチケットを買った漢族と、元から乗ってたウイグルで、座席番号が無茶苦茶なためケンカになっている。でしょうね。

21時、ニヤ出発。 f:id:pazilatpanda:20190501230541j:plain ここから北に進路を変えて、砂漠公路に入りました。

22:30。 充電も危ういので今日はここまで。 砂漠公路の真ん中でブログをアップできるなんて、便利な世の中です。