新疆旅行記

2019GWの新疆旅行記です

2019.5.2:5日目:ホータン〜ウルムチその6

20時、公安。検査不要らしく、バスから降りずに済んだ。やったー。 都会に近くなったせいか。検査がゆるくなってる。いいぞ。

21時、トクスンの公安。ここは検査あり。 ものすごく仕事熱心なウイグル女子公安が、見当違いの古いビザ(ちゃんとバツ印つけてる)を、一生懸命調べてる。だから、それは古いビザで今回の旅行のじゃない、と何度も言ってるのに。

ボス的な若い漢族のお兄ちゃんが出てきて、ヘラヘラといいよいいよ行かせなよ、と言ってくれる。兄ちゃんナイスファイト。でもお姉ちゃんが粘る。

お兄ちゃんはそれ以上は口出しせず、ただニコニコしてる。出世するのはこういう要領が良い方なんだよなあ、と日本語で悪口を言ってる間に、30分くらいかけてなんとか終了。

同乗の人たちの目がいい加減怖いから、どうにか時間短縮してほしい。

1ヶ所30分として、公安10ヶ所行ったら、計5時間もムダに使ってるのか? そりゃみんな怒るよ。もうほんとに、汽車に乗ればよかった。

ネット予約していたウルムチのホテルに電話して、到着が遅れる旨を伝える。日本のスマホなので電話代高いが、背に腹。キャンセルされないか心配だったので。

中国語で電話するの苦手なんですが、こっちの人は下手な中国語でも根気よく聞いてくれるので助かる。 内地の漢族だと、「は? お前何言ってんだ。お前の言葉ぜんぜんわかんねえよ」と突っぱねられるので怖いのだ。

21:30。やっと食堂。 f:id:pazilatpanda:20190503011741j:plain ラグメン 20元。高いなあ。 f:id:pazilatpanda:20190503011757j:plain f:id:pazilatpanda:20190503011839j:plain 味は普通。

f:id:pazilatpanda:20190503123055j:plain いつもの標語が電飾で明明と。はい、きれいきれい。

お菓子を買って、「ほんとにすみません。ご迷惑おかけしました」と、皆さんに配る。 みなさんニコッと笑って受け取ってくれたので嬉しかった。本当にごめんなさい。

22時過ぎ出発。もう少しでウルムチ。 次が最後の公安検査らしい。お願いだから手短に、と手を合わせておく。

24時半。ウルムチ公安検査駅。 はやくすませるぞ!と意気込んでバスを降りようとしたら、検査受けなくていいとのこと。やったー。祈りが通じた。都会万歳。ウルムチの公安ヤクシ!

24:45。最後の公安検査がなかったせいか、運ちゃんの読みより15分前にウルムチ南ターミナルへ着く。運ちゃん、すごい読み通り。

みんなに「本当にごめんでした。ハイルホシュ」と挨拶して、ルンルン気分でホテルへ。

バスターミナルが、ホテルに近くて嬉しい。しかも昔通ってた新疆大学もすぐ。 街の雰囲気は変わったけど大学はぱっと見変わらない。嬉しい。学長が収容されたり悲しいことも多いけど、みんな頑張って勉強して、頑張って生きてほしい。

さてホテルへ。 f:id:pazilatpanda:20190503115321j:plain

猫ホテルより安いところに泊まると決めてましたが、いろいろあって頭にきてたので、バザールに近いウイグル様式の高級ホテル(ただし1番安い部屋)を予約してたのです。

バスで一緒になった日本人女性Mさんに「ツインなので、よかったら一緒にどうぞ。もちろんお代は結構ですよ」と年長者ぶり、意気揚々と向かったのですが、なぜか予約がキャンセルされてました。 「遅くなるけど絶対来るから、キャンセルしないでね」と念押しして、「うんわかった。必ず部屋確保しとく」と言質をとってたのに。

フロントのウイグルお嬢さん。「電話受けて、ちゃんと部屋確保してたんだけど、ネット上でキャンセルになってたから、やっぱりキャンセルなのかと思って、もう他の人入れちゃった」とのこと。「悪いのは予約サイトで、うちは悪くない」と。 深夜を過ぎてチェックインしない場合、キャンセルになる仕様なのか? そのために電話したのにー。

ボス的なウイグル兄ちゃん出てきて、「本当ごめんね。スイートしか空いてないんだけど530元でどう? 明日お昼おごるからさ」と。 元の倍の値段じゃねえか。おごらなくていいから安くしろ。「労働節だから混んでる」というがほんとか? もう何も信じないぞ。

ほんとは残った人民元使い切りたいから別にいいんだけど、せっかくなので値切って480元(7,920円)で泊まることにしました。スイートでこれなら、ぜんぜん安いんだけど。貧乏学生の癖が抜けず、つい反射的に値切ってしまう

スイートといっても部屋が分かれてる訳でなく、ただ単に広いだけ。しかもベッドは一つ。なんだよー。 f:id:pazilatpanda:20190503115351j:plain

飛行機の到着地変更に始まり、もうこの旅は何もかもダメだと嘆いてたら、Mさんが慰めてくれました。

彼女は、チャルチャンとニヤでずっと公安に張られて、私より酷い目にあってたのです。 ホテル代結構ですと言っておいたのに、結局半分近く出してもらいました。スミマセン。

くそう、ミニバーの酒、全部飲んで、老板につけといてやろうかな。 と書いてる間に3時。ビールだけ飲んでもう寝ます。