2019.4.29:2日目その1:カシュガル市内観光
滅多にない雨のカシュガル。
日焼けしないし、砂埃も舞わないのでよしとします。
朝食はホテルのバイキング。20元だったかな。
「どうせあとで、ラグメンをモリモリ食べるだろうから」と少なめにしておきます。
さて、本当は2泊する予定でしたが、1泊でチェックアウト。
街の雰囲気を楽しみながらゆっくりするつもりだったけど、辛くなるだけだからもう去ります。
相変わらずの毛沢東と、散歩する犬。
リードなしで犬が散歩できるのはこの国の良いところ。
吐曼河の様子は、20年前とあまり変わらない。
が、ロバ車と、売られに行く羊と、「HONDA」マークのオート三輪で、いつも大渋滞していたバザール前の交差点が、スッキリ広くなっていました。
ロバと羊とオート三輪が、にっちもさっちもいかなくなっている様子が、とても愉快だったのに。
まあこの方が便利なんすけどね。
バザールの様子も変わらず。
ただ、早い時間(北京時間12時ごろ)に来たせいか、それとも働き手がいないのか、
やってない店が多い。
昔、通っていたカシュガル師範学院にも行ってみたかったけれど、入口が超厳重で断念。
名前もカシュガル大学に変わっていました。立派になってよかった。
エイティガール。
なんか記憶にない。こんなんだっけ?
漢族の観光客がまばらにいるのみ。
ウイグルの人たちの大切な祈りの場所なのに。
職人街名物の、気持ち悪い歯医者の看板がまだあってうれしい。
時間が余ったので、百年茶館へ。
ミルクティー35元。超高い。
おっちゃんとじいちゃんたち。いるところにはいるもんです。
ラワップとダプで演奏も楽しんでいました。
次はヤルカンドに向かいます。
2019.4.28:1日目その2:カシュガル老城
夕飯どき。フロントのお姉さんに、どこのラグメン がうまいか聞いたら、夜市に行けとのこと。
留学してた頃はあんまり出歩かんかったから、知らんかったなー。こんなんあったんやなー。と楽しく見てたんだけど、なんか違和感。
中国のいろんな都市にある古鎮とか老街の感じだ。作り物くさい。
そういえば、何年か前に、大きな開発があったと聞いてたんだった。忘れてた。
歩みを進めるたびに、やめてくれえ、うへえ、と変な悲鳴が出る。
文化の盗用っていうより、搾取だよ。こんなの。
街並みは変わるものだし、しょうがないし、
私の思い出の地がなくなるのなんかは、もちろんただの個人的な感傷に過ぎないんですが。だけどあの街並みだけでなくて、あの街にいた、おじさんたちまでもかき消してしまったのは、本当にマジでゆるせない。
どうしたらいいんだろう。
この街の人たちには本当にお世話になったのに。
何ができるんだろう。
晩ご飯はエイティガール裏の食堂で。
東京のウイグル料理屋とあんまり変わらない。
(両方を褒めてます)
2019.4.28:1日目その1:東京〜天津(鄭州)〜ウルムチ〜カシュガル
深夜1:30、羽田発天津行き。
9割方が中国人客(旅行客と、日本で暮らす人)で、窓口大混雑。
安いのに、全席にモニターと電源がついてる。天津航空できる子や。
機内食はビスケット。
これは、非常食としよう。
予定より2時間ほど遅れて、天津空港に到着。
入国手続きを済ませ、乗り換えのためにふらふらと国内線の出発ロビーに来たが、なんかおかしい。
次に乗るべき天津発ウルムチ行きの窓口がどこにもない。
あれれあれれ?とさまよい歩いてやっと気づいた。
鄭州空港て書いてある。
ここ、天津空港だと思い込んでたけど、鄭州空港や。
そういえば着陸後、機内放送で「空港の問題で〜」「とりあえず降りろ〜」となんかモジャモジャ言ってた。
だから時間通り出発したのに、あんなに到着が遅れたのかー。
それにしても、全然気づかんかった。空港の名前って、意外とどこにも書いてないもんだ。こんな小さくしか書いてなかった。
我ながらボーッと生きてる。
問題の天津航空の窓口がないので、みんな誰に文句を言うべきか右往左往している。
私も5分くらい呆然とした後、諦めて南方航空でウルムチ行きの航空券をえいやっと購入。
このあと、天津→ウルムチ→カシュガルと、乗り継ぐ予定だったので。すぐウルムチに行けば、カシュガル行きの乗り継ぎに間に合うのだ。
あとで、天津航空に文句言ってもダメだろうなあ。ほんとはここで代替便の案内があるまで、粘った方がいいんだろうなあ。
保険で少しは帰ってくるかなあ。
でも、もういいや。4万くらいで予定通りの旅程が保たれるなら、安い勉強代です。
天津航空、どんなに安くても2度と乗らねえ。
ということで、歯を食いしばって南方航空でウルムチへ。
機内食はまあまあ。
メニューが聞き取れず、「ジーロウ(鶏肉)」で押し通した。悔しい。
ヨーグルトと干しブドウが美味しかった。
ウルムチ空港到着後、カシュガル行きへの乗り換え時間は、約1時間とギリギリ。
ウルムチ空港のT3(ターミナル3)からT2まで走ってなんとか間に合った。
あと、警備員さんにあわてて「ティーツーはどこ?」と聞いて全然通じず、「ああ、ティーアールのことか」と言われてハッとした。
そうだ。ここは中国でした。
「F4」を「エフスー」と読む国でした。
天津の案内も、機内食のメニューも聞き取れず、
全体的にガックリです。
あとウルムチ空港ロビーの椅子が、全部マッサージチェアになってた。
自販機なども含めて、こういうのは全て、なんとかペイでの支払いぽい。なんとかペイ欲しい。
手持ちの銀聯カードでなんとかペイを入手できんかと頑張ったけど、古いカードでダメだった。悔しい。
海南航空は初めてですが、空姐の制服がチャイナドレスでセクシー。
こんなんでイスラム圏飛んで、怒られないんですかね。
しかし頭のかんざしは、可愛いけど危ない気がする。
何かに引っかかったり刺さったりする恐れもあるし、万が一、暴漢に奪われたら武器になりそうなんやけど。大丈夫なんかね。
今度は聞き取れた。
カシュガル空港到着後、1路のバスでエイティガール寺院へ。
パッと見、街の様子は10年前、20年前と変わらんけど、
言われてみれば、中年男性が少ない気がするし、ヒゲの人はさらに少ない気もする。
エイティガールの並びにある、ネット予約していたホテルにチェックイン。
118元(1,957円)。安い。嬉しい。
こちらは最近、「スルタンホテル」から、「ヌルランホテル」に名前を変えたらしい。
時節柄、イスラム色を排する必要があるんでしょうね。
約20時間かけて、東京の自宅からカシュガルのホテルまで。
いつもは2〜3日かけてゆっくり移動してたけど、
やれば1日で来れるもんやね。