2019.5.1:4日目:ホータン〜ウルムチその1
ホータンのホテルにて朝食。メニューは中華料理。豚肉久しぶり。
中央電視台の音楽チャンネルがつけられていて、聞き覚えのある曲が流れている。
なんだっけの、中島みゆきのカバーかな?と後で調べたら、マッチの「夕焼けの空」でした。
以前に中国でもカバーされ、すごく流行ったんでした。
若い歌手に歌い継がれていて嬉しい。
女性二人連れの日本人の方もいました。
昨日もバスターミナルにいたらしいし、やっぱり連休、みなさんはるばる来るもんですね。
テレビで労働節特別番組をやってる。
「我ら楽しい労働者」。良いタイトル。
ナイキ?のマークがぼかされてた。
スポンサーへの配慮か、海外ブランドを宣伝したくないのか。
さて、新疆で長距離移動する際「日本ならどのくらいの距離だろう」と、いつも気になるので、今回はアナログに紙で用意してきました。
本日はホータンからウルムチまで、砂漠公路を寝台バスで北上します。約1,513kmを24時間。
長崎〜仙台くらいの距離ですかね。
東京を起点にしたら、沖縄とか北方領土にはみ出すと思う。
砂漠公路はたぶん3回目ですが、久しぶりですし、こっちも年を取ってるので少し心配です。
カシュガル〜ホータンの無座、パトカーなどなどに比べれば、横になれるし、なんてことないです。たぶん。
長距離バスセンター。
ふと思い立って、窓口でヤルカンド行きのバスがあるか聞いてみる。
「あるよ、夜9時。178元。お前ウルムチに行くんじゃなかったっけ?」とのこと。
この人、なんで私がウルムチ行くって知ってんだろう。昨日いたかな?
でもヤルカンド行きも問題なく買えるのか。そうか。
カシュガルで、ヤルカンドに行くことを隠してホータン行き切符を買ったことに、少し罪悪感を抱いていたんですが。
別に「ヤルカンド行きを何としても水際でも阻止する」という姿勢じゃないんだな。やっぱりこっそり排除してるのか。なんてめんどくさい。
しかし、出発前は混むのかなと思ったんだけど。やっぱりガラガラ。
中国各地で、いろんなバスターミナル行ったけど、こんなガラガラ見たこたない。全体的に便数が少ないんでしょうか。
カシュガルの鉄道駅は大混雑だったのに。この差はなんだ。
ホータンからウルムチはまっすぐ砂漠を北上した方が早いはず。ドル箱路線だったはずだが。
わざわざカシュガル経由で大回りする鉄道の方が流行ってるのか? あるいは移動がかなり制限されているのか。よくわかんない。
定刻になってもバスは来ない。待ってる人も少ないので心配になる。
ぼーっとしてたら、知らないうちに出発して乗り遅れることがよくあるので、周りの様子をうがいながらじっと待ってたら、1時間半過ぎた頃に、お前ウルムチいくんだろう?と、わざわざ運転手さんが呼びにきてくれました。へえ、めずらしい。親切。
ウルムチ行きの寝台バス。
さて、乗り込んだけど、他のお客さん来ないよ。
私の席は1号下舗(下側寝台)のはずなんだが、0番が下、1番は上になってる。どこにすれば良いの?と聞いたら下でいいと。そういうもんか?
寝台バス久しぶりだなあ。2段ベッドが3列並んでます。
昔乗った寝台バス、広めの2段ベッドが2列だったことがあって、わーい広い、と思ってたら、何と1つのベッドに2人で寝る仕様だった事がある。あれは辛かった。
普通は男女別になるようにしてくれるんだけど、漢族とウイグル族の男性同士が、絶対同じベッドはヤダと譲らなくて、私と漢族のおじさんが相ベッドになったんだ。
ごめんね。俺の足の方がお前の頭になるように、互い違いに寝ような、と配慮してくれて、最終的にはおれの息子のとこに嫁にこねえか、と言われた気がする。懐かしい。
ウルムチまでどれくらい?と聞いても、道次第でよく分からないと。大体の目安でいいんですけど。
そして誰も乗らないままバスが動き出す。
ターミナルを出たところで公安だか警察だかの女性が来て、シートベルト閉めろよ、と。閉めたシートベルトの写真を撮っている。なんだこれ。
彼女に「客は私1人なん?」と聞くと、笑って「途中で拾うよ」とのこと。
もう何が何だか。
バスはターミナルを出たところですぐ停まり、普段は乗客の荷物を入れる所に、大量の卵を積んでる。
さすがに日本人1人運ぶのに油代もったいないからか?
もう何があっても驚かない。
長くなりそうなので、続く。