2019.5.1:4日目:ホータン〜ウルムチその2
ホータンバスターミナルを出た寝台バス。 30分かけて卵を積んで、13時にようやく出発。 30分ほど走ったところで、ウイグルのおじさんとおじいさんが乗り込んでくる。 良かった。1人じゃなかった。
憎っくき公安検査場。バスの中から隠し撮り。 日本から来たよ。ラグメンうまいよね。と片言のウイグル語で公安の皆さんの機嫌をとる。 何事もなければみんなニコニコと親切です。 パスポート有効期限の「OCT」が分からないらしく聞かれる。10月ですよ。
百度地図で現在位置を見てると、なんだか砂漠公路とは違う方向へ。14時過ぎに洛浦という町のバスターミナルに到着。ここで3人乗ってきました。 1人は小さい女の子。
ほんとに単にホータンからの客がいなかったということ? いやまさか。
14時半に洛浦を出発。乗客は計6人。
やっぱり地図上は、砂漠公路じゃない。ニヤの方に向かってる。チャルチャン、チャルクリクの方をぐるっと回っていくのか?
15時半。二つ目の公安検査場。 「身份証?」と聞かれて、「护照(ふーじゃお:パスポート)」と言っても、私の発音が悪いのか、ウイグルの検査要員のみなさん、よく分からないみたい。まじまじ見て、「おぅ、ぱすぽーと」と言われてハッとしました。
そうか、わざわざ中国語で言わなくても、ウイグル語では「パスポート」で良いのか。 中国語で話してたからうっかりしてたけど、地名も「喀什(カーシー)」とか「和田(フーティエン)」とか中国語読みしないで、ふつうにカシュガルとか、ホータンっていって良かったんだ。 これまでお互い損してました。
私のパスポートと、運転手さんの免許を、両面コピーにしたものを5枚渡される。この後の検査場で要求されたら1枚ずつ渡せとのこと。あら、慣れてるね。しかし、公安検査があと5箇所はあるということか。
運転手さんに砂漠公路じゃないの?と聞いたら、代わりに公安が砂漠公路だよと答える。砂漠公路は縦に2本並んであるみたいだから、もう1本を行くのかな。よく分からん。
普通は左側のアラールホータン砂漠公路からクチャ経由で行くはず。 右のタリム砂漠公路で輪台に行くのか? まあどっちでもいいけど。
策勒で1人降り、バスはさらに東へ。
途中から乗ってきたお兄さんが、ナンの良い匂いをさせてる。いいなあ。ターミナルで買った私のナン、石みたいにカッチカチなんや。
ひとかけくれました。
わー。ラハマット(ありがとう)。 まだ温かいし、耳の部分に羊肉が入っていておいしい。水もくれると言ったけど、持ってますと遠慮しときました。食べ物をくれるのはいい人。 時刻は16時半。新疆時間で14時半。おやつタイムだったのかな。
おとついの高速と違って路が悪い。
今のところ高速はホータンが終点。ただ、延ばす計画はあるみたいです。
3つ目の検査場。 そういえば、バスには子どもも乗ってるんですが、子どもは降りて検査受けなくていいみたい。 ウイグル以外に、身分証を忘れた漢族も来るけど、公安はヒラヒラと手を振ってそのまま通らせる。なんだこの差は。
私のせいで行列ができているが、もう謝らないぞ。私のせいじゃねえや。
菅野美穂似のウイグル美人により、30分くらいかけて検査終了。コピーあってもあんまり所要時間変わらない。 これ夜中に検査場通る場合、起こされるのかな。めんどいな。
続く
2019.5.1:4日目:ホータン〜ウルムチその1
ホータンのホテルにて朝食。メニューは中華料理。豚肉久しぶり。
中央電視台の音楽チャンネルがつけられていて、聞き覚えのある曲が流れている。
なんだっけの、中島みゆきのカバーかな?と後で調べたら、マッチの「夕焼けの空」でした。
以前に中国でもカバーされ、すごく流行ったんでした。
若い歌手に歌い継がれていて嬉しい。
女性二人連れの日本人の方もいました。
昨日もバスターミナルにいたらしいし、やっぱり連休、みなさんはるばる来るもんですね。
テレビで労働節特別番組をやってる。
「我ら楽しい労働者」。良いタイトル。
ナイキ?のマークがぼかされてた。
スポンサーへの配慮か、海外ブランドを宣伝したくないのか。
さて、新疆で長距離移動する際「日本ならどのくらいの距離だろう」と、いつも気になるので、今回はアナログに紙で用意してきました。
本日はホータンからウルムチまで、砂漠公路を寝台バスで北上します。約1,513kmを24時間。
長崎〜仙台くらいの距離ですかね。
東京を起点にしたら、沖縄とか北方領土にはみ出すと思う。
砂漠公路はたぶん3回目ですが、久しぶりですし、こっちも年を取ってるので少し心配です。
カシュガル〜ホータンの無座、パトカーなどなどに比べれば、横になれるし、なんてことないです。たぶん。
長距離バスセンター。
ふと思い立って、窓口でヤルカンド行きのバスがあるか聞いてみる。
「あるよ、夜9時。178元。お前ウルムチに行くんじゃなかったっけ?」とのこと。
この人、なんで私がウルムチ行くって知ってんだろう。昨日いたかな?
でもヤルカンド行きも問題なく買えるのか。そうか。
カシュガルで、ヤルカンドに行くことを隠してホータン行き切符を買ったことに、少し罪悪感を抱いていたんですが。
別に「ヤルカンド行きを何としても水際でも阻止する」という姿勢じゃないんだな。やっぱりこっそり排除してるのか。なんてめんどくさい。
しかし、出発前は混むのかなと思ったんだけど。やっぱりガラガラ。
中国各地で、いろんなバスターミナル行ったけど、こんなガラガラ見たこたない。全体的に便数が少ないんでしょうか。
カシュガルの鉄道駅は大混雑だったのに。この差はなんだ。
ホータンからウルムチはまっすぐ砂漠を北上した方が早いはず。ドル箱路線だったはずだが。
わざわざカシュガル経由で大回りする鉄道の方が流行ってるのか? あるいは移動がかなり制限されているのか。よくわかんない。
定刻になってもバスは来ない。待ってる人も少ないので心配になる。
ぼーっとしてたら、知らないうちに出発して乗り遅れることがよくあるので、周りの様子をうがいながらじっと待ってたら、1時間半過ぎた頃に、お前ウルムチいくんだろう?と、わざわざ運転手さんが呼びにきてくれました。へえ、めずらしい。親切。
ウルムチ行きの寝台バス。
さて、乗り込んだけど、他のお客さん来ないよ。
私の席は1号下舗(下側寝台)のはずなんだが、0番が下、1番は上になってる。どこにすれば良いの?と聞いたら下でいいと。そういうもんか?
寝台バス久しぶりだなあ。2段ベッドが3列並んでます。
昔乗った寝台バス、広めの2段ベッドが2列だったことがあって、わーい広い、と思ってたら、何と1つのベッドに2人で寝る仕様だった事がある。あれは辛かった。
普通は男女別になるようにしてくれるんだけど、漢族とウイグル族の男性同士が、絶対同じベッドはヤダと譲らなくて、私と漢族のおじさんが相ベッドになったんだ。
ごめんね。俺の足の方がお前の頭になるように、互い違いに寝ような、と配慮してくれて、最終的にはおれの息子のとこに嫁にこねえか、と言われた気がする。懐かしい。
ウルムチまでどれくらい?と聞いても、道次第でよく分からないと。大体の目安でいいんですけど。
そして誰も乗らないままバスが動き出す。
ターミナルを出たところで公安だか警察だかの女性が来て、シートベルト閉めろよ、と。閉めたシートベルトの写真を撮っている。なんだこれ。
彼女に「客は私1人なん?」と聞くと、笑って「途中で拾うよ」とのこと。
もう何が何だか。
バスはターミナルを出たところですぐ停まり、普段は乗客の荷物を入れる所に、大量の卵を積んでる。
さすがに日本人1人運ぶのに油代もったいないからか?
もう何があっても驚かない。
長くなりそうなので、続く。
2019.4.30:3日目:ホータン観光
朝6時にホータンのホテルにチェックイン後、しばし休憩。昼から少し外へ。
中心地のはずなんですが、なんとなく漢族が多い気がします。
漢族とウイグル族は居住エリアが分かれてることが多いからなあ、あと時間帯にもよるしな、と思っていたら、中心地の真下に超長い地下街があって、ウイグルのお姉さんたちがゾロゾロ歩いてました。
水平軸と時間軸については考慮していたものの、垂直軸は盲点でした。
昨日のヤルカンドも数分しか見れてないので、街の様子は一概には言えません。
とりあえず、明日のウルムチ行きの切符でも買っとこうかな、と長距離バスターミナルへ。
バスターミナルって、普通どこも賑わってるのに、閑散としてます。
ヒマそうな荷物検査の人たちに聞いてみたら、鉄道が開通してからめっきり客が減ったとのこと。
でもホータン・ウルムチ間は、バスの方が便利が良いと思うんですが。人の移動自体も減ってるんだろうか。
地球の歩き方には90分に1本と書いてたホータン・ウルムチ間のバスは、今日は2本、明日は1本のみとのこと。
よかった。今日のうちに買いにきて。
外国人客多いか聞いたら、さっきも日本人が2人アクスに行ったとのこと。へえ。
タクシーでホテルに戻ります。が、途中で警察に止められて、ボンネットから何から全部開けられました。噂には聞いていたが本当にやってるんだ。
ボンネットの中なんかに、いったい何を入れるというんですかね。まあ、「自爆テロ用の爆弾とか入ってないか」ということなんでしょうけど。
景気付けに昼からビール。
グラスがないのか、お椀で飲まされました。
観光地でもない普通の食堂のはずですが、物価が高い気がします。10年前より倍くらいになっている感覚。
でもまあ、こんなもんなんでしょう。
この20年、物価が変わらない日本の方が異常なんだと思います。
風景写真撮るの忘れてました。
前来た時のことあまり覚えてないので、街の変化はよく分からないですが、女性の服装について、一つ思い出しました。
10年前のホータンでは、女性がみんなヒラヒラした綺麗なスカートを履いてたんです。
ジーパン履いてる自分が急に恥ずかしくなって、慌ててヒラヒラしたスカートを買いに行ったんでした。
今のホータンはパンツスタイルの女性が多くて、ウルムチや他の都市とあまり変わらない感じ。
そういえば、飛行機の中で、メイク動画を熱心に見ているウイグル女性を見かけました。
(日本人から見て)綺麗なメイクの女性が増えた気がします。以前はよく見た、眉毛をつなげるメイクは、まだ1人も見かけてないです。
情報の伝わるスピードが、何百倍も早くなったんでしょうね。
せっかくなのでバザールへ。
近道かな?と思って入った路地が、ものすごい規模の工事中でした。
この一角だけでなくて、1キロ四方は全部壊して作り直し、という感じ。なんだこれ。
ちょっと行ったら、すぐに謎は解けました。
はいきた、風情区。
はいはい。これを作りたいのね。分かりました。
カシュガルの老城と違い、こちらは原型を知らないので、客観的に見れます。
これが舞浜とかお台場にあったら、あら素敵、センスいいね、と思うんではないでしょうかね。
カシュガルでは頭に血が上って冷静に見れなかったですが、こっちの方が心なしか丁寧な作りな気がします。
式年遷宮や紙幣デザインの変更には、技術伝承の意義もあるというし、国のお金で職人の技術と雇用が守られるのならそれでいいのかなあ。
上:建て替え前、下:建て替え後、らしい。
しかしやることが極端なんですよね。
さて、開発地区を抜けた先には、バザール。
ホータンのバザールは週末だけらしいんですが、平日も少しは開いてるということで、雰囲気だけ見に来ました。
外観を撮ろうとしたら、入口に警備員か警察かよく分からんのがいっぱいいたので自重。
荷物検査を通して入ろうとしたら、身分証が必要とのこと。
新疆では、ホテルや地下街やスーパーなど、建物に入るときには必ず荷物検査が必要なんですが、身分証まで求められるのは、駅とかよっぽどの所だけです。
カシュガルのバザールも荷物検査だけでした。
偉い厳重やな、とビックリしてたら、私のパスポートを見た警備員が、どこかに電話し始めました。え、なにそれ。こんなん初めてや。
そしたら探してたボス的なおっさんが、たまたま近くにいたらしく、「この日本人を入れていいのかどうか」と、数分にわたって検討会。
入れてもらえることになったけど、なんだか気味が悪い。
まあいいや、化粧水とシャンプーが欲しかったんだ、と買い物を楽しんでいたら、さっきのボスが10mくらい後を素知らぬふりしてつけてきてる。わー。尾行されたの初めて。
面白くなって無駄に女性物売り場ばかりぐるぐる回って、バザール参観を終えました。
あー楽しかった、と帰ってたら、なんかまだ尾行されてる気がする。
ひょっとして、昨日の延長で、そもそもホテルから尾行してたとか? 昼飯前に行った長距離バスターミナルにもいたとか? そういえば警備員が電話してすぐに来たのも怪しかった。。。
と考え出したらどんどん怖くなってきたけど、周りの風景を撮るふりしてチラチラ振り返ってみたところ、どうもついてきてはないみたいです。
気のせいか。怖かった。
本当に気のせいなのかどうかは分からんですが、常に監視されているウイグルの人たちの気持ちが、少しだけわかった気がしました。
あの巨大地下街に入るときも、ウイグルの人たちは顔認証をされて、さらに男性はボディタッチの検査までされるんです。
昨日の夜、漢族の方の車に乗っているときは、何度も検問で顔を見られましたが、スルーでした。多分全員漢族顔だったから。
漢族っぽくない顔が乗っていたら、都度、停まらないといけないんだと思います。
細かい荷物検査は形だけで、ピーピーと警告音が鳴っても別に中身を改められたりはしないんですが、これは反抗する気力を失せさせる効果がすごく高い。
目立たないようにじっと息を潜めて生きることを、植えつけられる。監視され、抑圧されることが、こうやって日常になっていくんだと感じました。
ただ、ウイグル族だけではなくここで暮らす漢族にも、それなりに負担感はあるという記事も見ました。まあ、観光客でもこんな気分になるくらいだから、そうでしょうね。
漢族も荷物検査はされるし。漢族が一概に特権階級、というわけでもないみたいです。
さらに、新疆以外に暮らす中国人には、新疆でのこのような厳戒態勢は知らされてないのだとか。まじか。すごい情報統制力です。
今までいろんな記事を読んで、頭では理解したつもりでいたけど、やっぱり体感することって大事だなと感じました。
晩御飯は観光ウイグル街のチュチュレ15元。
東京のウイグル料理屋の方が美味いです。
2019.4.29:2日目その5:ピーシャン〜ホータン(和田)
深夜1時50分、相変わらずピーシャンの公安検査場の、よくわからない小屋みたいな空間にて。
お兄ちゃんがまた出て行ったあと、数分後に別の兄ちゃんが突然やってきて、「車が来たよ」とのこと。
慌てて出て行ったら、乗合タクシーでもない普通の車です。
安全がどうこうとか言ってたけど、通りがかりの知らない民間人の車に、外国からのお客様放り込むのは、別にいいんですか。何があっても知らんよ。
なんか分からんけどすみませんねえと乗せてもらったら、車の持ち主は、2人連れの漢族の男性。
漢族は久々の登場です。
最初のヤルカンドの公安以外は、全部ウイグル族でした。
イケメンウイグル公安に、挨拶もできなかった。残念。
いやー、どうもどうも、と助手席に乗せてもらったら、足元でなんか柔らかいのがゴソゴソしてます。
まさかの子犬。
1ヶ月のラブラドールだとのこと。
猫も大好きだけど、犬も大好きなんです。
この人たちは、間違いなく信頼に足る人物でしょう。だって犬好きなのだから。
可愛い可愛いと写真を撮るも、暗いしチョロチョロ動くし、うまく撮れない。
膝の上で寝てしまって、時々寝返りを打つ。かわいい。
もうこれで今日のこと、全部チャラでいいです。
「なんでこんな時間にホータンに行くの」と聞かれて、事の顛末を話したけど、うまく伝わってないのか、関わり合いになりたくないのか、「へー」で終わり。
おいちゃんとお兄ちゃんの二人連れは、カシュガルからホータンに行くところ、とのこと。
しかし、本当だったら私は、今頃カシュガルのホテルでスヤスヤ寝てるはずだったのに。
なんで、知らない漢族が運転する、高そうな車の助手席で、膝にラブラドールの子犬乗せて、アスファルトタイヤを切りつけながら、タクラマカン砂漠の暗闇走り抜けてるんでしょう。
もうちょっとだけ続く、と書いた時には、本当にもうちょっとだけのつもりだったのになあ。亀仙人もこんな気持ちだったのか。
「留学したあと日本に戻って、また中国に来て仕事したよ」としばしお話。
「なんで一回帰ったのに、また中国に働きに来たの」と言われて、「だって中国料理うまいやん。蘭州牛肉麺だいすき!」と媚びを売っておく。
さっきウイグル族のラグメン褒めたばっかりですが、八方美人なもので。
美人といえば、漢族の男性は名前を知らない女性に呼びかける時に「おい、美女(めいにゅー)」と呼びかけてくれるので、ちょっと気分がいい。
ただ「おい美女、ちょっと邪魔だからどいて」「美女、シートベルト締めろよな」などととても軽く使われる言葉なので、若干バカにされてる感はあるよね。
早朝3:40ホータン着。
漢族のお二人は、私をこの地の交番に届けるように言われたそう。
すんませんねえ。
「その前に牛肉麺でも食うか」と提案してくれる。
「24時間営業の店があるからさ。ホータンに着いたらすぐお前を交番に届けろと言われてるけど、まあ、まずはメシ食ってからだ」と。彼らも昨晩9時にカシュガルを発って7時間近く走り続けて、腹が減ってるらしい。
親切は素直に受けます。ありがとうございます。
ラグメンに飽きたら食べようと思ってた牛肉麺。
こんな形で早々に食べることになるとは。
味は普通でしたが、心づかいが嬉しいです。
漢族もウイグル族も、人と人として付き合えば、みんな本当にいい方ばかりです。
食後、最寄りの交番へ。
公安の方で連携ができてないらしく、連れてきてくれたお二人と警察でもめてます。
「話はついてんだから、日本人は預けて俺らはもう行くぞ」「いやちょっと待て、上司が来ないと俺は判断できん」を繰り返してる。
「ほんとすみません」というと、「いいよいいよ気にしないで」と言ってくれるんだが、そりゃうんざりですよね。ピーシャンでは、なんか知らん日本人押し付けられて、ホータンでは受け取り拒否されて。
「半袖で寒いんだぞ俺は!」とお兄さんが切れてる。ここ数日の南疆は、東京とほぼ同じように気温がグッと下がり、肌寒いです。ごめんねお兄さん。
早朝4:45。話がついたらしい。
送ってくれた漢族の男性に丁重にお礼を言ってパトカー乗車。
これからどうすんのかと思ったら、ホテルを探してくれているらしく。
あれ、これなんか知ってる。
こないだネットで、似たような顛末の記事を読んだばかり。
雑誌の記者が、こっそりカシュガルに取材に来たら、いつのまにか公安につけられてて、無理やり観光案内されて、ホテル決められて、高いてゴネたら安くしてくれて、で、翌日空港まで送り届けられたてやつだ。
https://www.sankei.com/smp/world/news/181003/wor1810030002-s1.html
まさか、似たようなことが、記者でもなんでもないただの観光客の身にまで起こるとは。
そして、高そうなホテルに連れてこられて、350元(5,800円)。
昨日泊まってたカシュガルの超豪華ホテルは118元(1,956円)だぞ。こんちくしょう。
私は今回、日本で猫を預けてるキャットホテルの一泊3,000円より高いとこには、泊まらないと決めてんだ。
「高すぎる」とぶーぶー文句言ったら、よし、次のとこは200元くらいねというのでついて行ったら、次のホテルは388元。高うなっとるやんけ。
SWATの腕章を、こんな時に使わんでいつ使うんや。頼むよ。
私も予約サイトを駆使して色々提案します。
結果、次のホテルで、ネット上では300元のところを、268元でいいとのこと。よし、いいだろう。
だが、今度はフロントのお姉さんと警察が揉めてる。なんなんもう。朝5時半ですよ。眠いんですけど。
お姉さん曰く。「やっぱり368元」だと。さっきは警察が聞きにきたから268と言ったけど、外国人ならこの値段だと言い張る。
予約サイトの画面を見せて頑張ったところ、「ほんならあんたが自分でネット予約しんさい。後30分待てば、6時になるから、したら1泊の値段で2泊泊まれるからその方がいいでしょう」と。
もう寝られるならなんでもいいです。
6時になって予約完了。
ここで、おまわりさんやっと「俺もう行くよ、じゃあな」と退場。やっと自由の身だ。やったー。
いい部屋です。
風呂トイレ別。
まあ、いい部屋で当たり前なんですが。単に自分で、いつもより高い部屋をネット予約しただけなのだから。
これにて、2日目、というか3日目の朝、終了です。
乗合タクシーに乗り合わせた方々、
ご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありませんでした。
あと、ホータンまで乗せてくれた漢族のお二人、ご迷惑をおかけしたうえ、牛肉麺までご馳走になり、本当にありがとうございました。
普通の味なんて言ってごめんなさい。
あったかいもの食べれて、命拾いしました。
繰り返しますが、2019年5月現在、ヤルカンド(莎車)には、行ってはいけません。
私のように軽い好奇心で訪れたり、泊まろうとしたら、まずは自分自身に大変なことが起こり得ます。
さらに、いろんな方に迷惑をおかけする恐れもあります。
公安の方も、一人一人の方々は、できる限りの配慮をしてくださいました。
が、公安には謝らない!
2019.4.29:2日目その4:カルギリク〜ピーシャン(皮山)
カルギリク(葉(叶)城)のバスターミナルにて。
公安と乗合タクシー運転手さんの間で、揉めていたものの、なんとか話がついたらしく、出発。
ていうか、回転灯つけたパトカーが先導してんですが、これどこまで先導するの? ひょっとしてホータンまで一緒に行くの?
したら、パトカーに私乗せてったが早かったんじゃないの?
回転灯まぶしいんですけど。
高速の乗り場らしきところで、また公安検査。
ここで、パトカーから降りてきた、さっきのお姉さんに、「悪いけどピーシャンまででいい?」と言われる。やっぱり!
他の人はピーシャンで降りるし、このままだとホータンに着くの夜中の2時だから、とのこと。
いいよ別に。ピーシャンてよく知らないけどホテルあるよね?と聞いたら、「应该有的(まああるだろう)」とのこと。
「ホテルの手配、手伝ってね」と念押したら、「向こうの警察に自分で相談して」とのこと。はいはい。
また「お腹減ってない?大丈夫?」と心配される。
「ビスケットあるから平気だよー」と、言ったら、「ならよかった。あんた国語(北京語のこと)わかるのね」と安心顔。
ウイグルの方の中国語は分かりやすいので助かります。
しかし、中国語ぜんぜん分からずヤルカンド行く人もいるでしょうし、分からんかったらこれは地獄ですね。不安でしょうがないはず。
ここで、やっとパトカーの先導おしまい。さすがにホータンまでは行かないですか。そらそうだ。
小一時間まぶしかった。
そういえば、ピーシャン(皮山)って、初めて行くけど変な名前。音訳かと思ったけど、ウイグル語では「グマ」ていうらしい。どういう意味だろう。
ピーシャンみたいな小さな町に泊まってもいいんなら、カラカシュも許してもらえるかな。
思い切って行ってみようかな。
こんなに早くホータンに来る予定なかったし。
何しろまだ令和にもなってないし。
(ホータン入りは本来、改元後の予定でした)
そうこう書いてる間に、ピーシャンの料金所に到着。
また公安検査。
私のパスポート何回コピーされるんだろう。
ここで、ご当地の公安より新事実。
「ピーシャンにホテルはない。改装中だ」と。
絶対うそだー。どうせここも、外国人お断りの町なんでしょう。
そして、「決まりで、2時から5時の間は、女性は公共車に乗せられないので、車で2、3時間寝てくれる?」とのこと。
安全のためにとのことですが、私の中国語能力もあって、何度聞いてもよく意味がわからない。
なんでもいいよもう。私は車で寝てもなんでもいいですよ、と返事をしたのですが、今度は運転手さんがなんかもめてる。早く帰りたいらしい。
しばしもめた後、公安のイケメンウイグル兄さんが、「そしたらちょっと待ってもらえるか。車手配するからホータンまで送るよ。それでいいか?」と。
だから私はなんでもいいと言ってます。
そもそも別にカルギリクでも良かったのに。
いつのまにか、絶対ホータンまで送らないといけない人、みたいになってる。
あーなんでホータンに行くって言い張ってしまったんだろう。カルギリクで流されずに、ここに泊まると言えばよかった。
現在、北京時間0時17分。
ピーシャンの料金所近くの公安の、よく分からない小屋にて、車を待つ。
「椅子汚れてない?コレで拭こう。寒くない?お腹すいてない?白湯いる?大事な外国からのお客様なんだから、遠慮するなよ」とイケメンウイグル公安、親切。
怒らせて大使館にでも電話されたら大変と思ってるのかな。
写真を撮らないでね、と言い残して兄ちゃんちょっと出て行く。
そりゃ撮るよねー。
ビジュアルがあれなんで、犯罪者扱いみたいに見えるけど、公安としては、寒い中外に置いとくわけにもいかないし、かといって公安の部屋の中に入れる訳にもいかないし、精一杯の配慮でしょう。
お兄ちゃんが戻ってきたので、慌てて写真を一旦ゴミ箱フォルダに隠す。
しかし、いろんなブログとか記事でら「スマホの写真見せろ、消去しろ」とよく言われる、と聞いてましたが、一回も言われんかったなあ。
公安を撮るそぶりを見せたら、アウトなんですかね。
兄ちゃん、今年小学生になる7歳の男の子がいるらしい。そりゃいいや。うちには猫がいるよ、と教えてあげました。
猫会いたいなあ。10連休を持て余して新疆まで来たばっかりに。
うちでおとなしく猫と寝てればよかったなあ。
せっかくなので、ここで、可愛い猫の写真をご覧ください。
暇なので、私の見張り役としてずっとここにいないといけないらしいイケメン兄ちゃんに「なんでここの地名、グマと皮山て、ウイグル語と漢語で全然違うの?」と聞いてみるも、知らねえとのこと。出身地じゃないかもしれんが、自分の勤めてる町やのに興味ないのですかね。
「どのくらい滞在してんの?」などと聞かれる。多分尋問やなくてただの興味ですね。
生前退位で休みが長いって、中国語でどう説明したらいいんだろう。
そして要らないというのに、やっぱり白湯をくれる。
中国の人は、とにかく白湯飲ませとけばいいだろうくらいに思ってるんじゃないでしょうかね。グイグイくる。
1時20分。かれこれ1時間。白湯が冷めてきたところで2杯目の白湯をくれる。インスタントラーメンいるか?と聞かれる。こんな夜中にいらないです。
「砂漠は真っ暗だから、安全のためにしょうがない決まりなんだよ。ごめんね」とか、「いま車を探しているけど、どうしても見つからなかったら、さっき乗ってきた車に戻ってきてもらって、それで仮眠して」と何度も丁寧に説明してくれるのですが、やっぱりいまいちよく分からん。
そしていちいち、「それでいいか?」と同意を求めてくる。だから「私は、別になんでもいい」と言ってるのに。
どの車でもいいし、車で寝てもいいし、ここで待つなら待つし。強制排除ではなく、あくまでも個人の自発的意思のもと、観光のお手伝いをしている、ということなんでしょうか。大使館とかに訴えて、揉めるケースもあるんですかね。
さらに歓談。
なんだお前日記書いてんのか。でも今日のことあんまり細かく書くなよ。わはは。
新疆は好きか?そうかそうか。北疆と南疆どっちが好きだ?そうだろう。南疆は食い物がうまいんだ。北疆は味付けが濃いしな。南疆はあんまり調味料使わないんだ。腹も壊したりしないぞ。俺も十何年間ウルムチにいたんだが。ああ、俺は南疆人だ。ご当地ピーシャン人だよ。この辺のウイグル族の男はみんな、カワプ(羊の串焼き)焼けるんだぜ。ラグメン(手打ち麺)が好きなのか? ああ、あれは俺は作れない。難しいからな。
なんだ。ピーシャンの人間だったんですか。したら、地名の語源くらい知っといてください。
ここでまた兄ちゃん外に行き、戻って来て言うには「お前が行くのホータンだよな。カラカシュ(墨玉)じゃダメか? カラカシュに行く車がいるんだが」とのこと。
車って呼ぶんじゃなくて、通りかかる相乗りタクシーを捕まえるということなんですか。なるほど。
しかし、カラカシュならむしろ行きたいです。
「全然いいよ」と言うと、「あ、でもカラカシュは外国人泊まれるホテルねえや」だと。
知ってる。期待させんでください。もう。
まだ続きます。多分次で終わるんじゃないかな。
2019.4.29:2日目その3:ヤルカンド〜カルギリク(葉城)
さて、ヤルカンドからカルギリクに向かう吐和高速道路の途中で、公安の検査。
ウイグル族と外国人だけ降ろされて、検査されてるぽい。漢族はノーチェックか。
ここではパスポートチェックだけでなく、顔写真も撮られました。
これはお前か、と私の顔写真の横に表示された女性の顔写真を見せられる。
どうやら、似た人で、登録のある人を表示する仕組みらしい。が、全然似てない。「違うよ誰これ」と返すと、特にそれ以上はなし。
なんだろ、記者とか要注意人物の写真をなんらかの方法で手に入れてるんですかね。
私もこれで、要注意人物になるのか。うへえ。
「不好意思。請等一下(すみませんね。ちょっと待ってくださいね)」と、公安はここでも非常に丁寧。
しかし待たされます。同乗の皆さんに申し訳ない。
20〜30分くらいで終了。
ウイグル族の公安のお兄ちゃんがにっこり笑ってパスポート返してくれました。
笑顔が嘘くさい。怖いよう。
公安がいなさそうなとこで、こっそり検問の建物を撮ろうとしたら、運転手のにいちゃん(ウイグル)にあわてて「ダメだよ!」と言われました。
私が写真撮ることで、この方々に迷惑をかけるかもしれんのか。気をつけよう。
北京時間の21時。もうすぐカルギリク。
新疆時間ではまだ19時なので明るいんですが、これホータン着くの何時になるんだ?
もうカルギリクに泊まりたいけど、公安迎えに来てるて言うてたからなあ。融通効かなそうだなあ。
21時過ぎ、カルギリクのバスターミナルに到着。
あ、来たことないと思ってたけど、交通賓館に見覚えがある。きっと20年前に来たんだろうな、写真とろー。と思ったところで、こっちこっち、と公安のお姉さんに急かされる。
漢族かと思ったけどウイグル族だった。日本人にいそうなスッキリした顔。
「最後の車だよ。あんたを待ってたんだよ」と言われる。申し訳ないけど、でも私は頼んどらんよ。
「売店で食べ物買わんでもいい?」とお姉さん親切。
そういえば、昼前にミルクティー飲んだきりです。ヤルカンドでお昼食べようと思ってたから。
でも要らないす。どうせパサパサのパンか、カップラーメンしかないでしょう。
私には天津航空のビスケットと、莎車賓館の水があるのです。
また乗合タクシーに乗らされる。98元。高いな。
列車やバスならもっと安かったのに。
同乗の人たち、多分待たせたんでしょう。ごめんなさい。
しかし、出発前に、お姉さんと運転手が「ピーシャン(皮山)がなんちゃら」と、もめてます。
あれ、これ、ピーシャンまでしかいかねえんじゃないか?
もうちょい続く。
2019.4.29:2日目その2:カシュガル〜ヤルカンド(莎車)
駅のチケット売り場の荷物検査に並んでいたら、「お前はあっちだ」と、「公安」と書かれた窓口に追いやられる。
どこに行くんか、と聞かれて、とっさに和田(ホータン)と言っておく。
ヤルカンド観光は、なんかいろいろ厳しいと噂だったので。
なんとか、チケット売り場にたどり着くも、ネット予約の際、パスポート番号を間違っていたらしく、切符が取れませんでした。
久しぶりの無座。2時間半。
人民解放軍陸軍の若者たちは、瓜子の皮を床に撒き散らさず、きちんとまとめて捨てています。
民度が高い。
17:54に、ヤルカンド到着。
列車や駅からの出口は、特にチェックなし。
ヤルカンド近辺に来てから、モバイルWi-fiの調子が悪く、乗換案内が見れないので、
あたりをつけて、1番のバスに乗車。
1番と言うからには、街中を通るでしょう。
懸案はホテル。
ネット上では、どのホテルもすべて売り切れと表示されていたんです。んなアホな。たぶん、直接いけば部屋はあるだろうと、とにかく行ってみることにしました。中国ではこの手のことはよくあるし。
中心部でバスを降りて、莎車賓館へ。
選んだ理由は、昔、泊まった気がするし、名前からしても古くからありそうで、外国人を多く泊めてそうだから(中国は外国人NGのホテルが多い)。
ここがダメならどこもダメでしょう。
街中はやっぱりすごく綺麗になってる。
あと、やってない店が多い気がします。
そして、カシュガルに比べて、街の中心部に漢族が多い印象。
でも全然、中年のウイグル男性がいないわけじゃない。
このご時世で、しょっぴかれない人は、一体なんなんでしょう。逆に気になる。
ホテル到着。
案の定、人っ子一人いないのに、フロントのお姉さんは「満室だよ」という。うそつけ。
そしてすぐ公安に「日本人旅行者が来たよ」と電話。
「公安がホテルを手配してくれるから座って待て」とのこと。
去年、一昨年あたり来た人のブログで、「ホテルに泊まる人は大丈夫だけど、日帰りの人は街を追い出された」とあったので、心配してたんです。
ホテル手配してくれるならまだマシでしょう。よかった。
お姉さん水くれました。
親切。
2、3分で漢族の公安のおっちゃん到着。フロントのお姉さんも「早えな」とびっくりしてました。
すぐ分かるのか。すげえな。
なにしに来たのか、次はどこに行くのかと聞かれる。
観光で、次はホータンに行くよ、と言うと、
どこかに電話して、ホータン行きの電車は何時かと聞いている。
あちゃー。こりゃダメなやつかな。
先に、アマニサハンのマザール行っとけばよかった。
「今日は特別な活動があるので、外国人が泊まれるホテルはない」という。
「ホータンまで行くなら駅まで送ろうか」と。
ここで幸い、ネットが繋がるようになったので、ホータン行きの切符を検索するも売り切れ。
「ここまで無座で来たので、無座はやだー」とゴネると、「ならカシュガルに帰るか」と言うので、
「いや、帰りの飛行機の関係があるから、ホータンがいい」と押し問答。
長距離バスでもいいんだけど、と提案すると、またどこかに電話して、「バスあるよ行こう」とのこと。
パトカー初めて乗りました。
絶対ダメだろうと思ったので写真はなし。
車内のBGMは「一千個傷心的理由」
公安さん張学友が好きですか。
「ほんとごめんね。特別な活動だからさ」「面倒かけるね」と、おまわりさん終始丁寧。にこやかだけど目は笑ってない。
「こういうことよくあるのー?」とアホなふりして聞いたら、「いや、ウージーだ」とのこと。
ウージーがよくわからんので、あとで調べよう。
※追記:ウージーではなく、ウーイー(五一:労働節、メーデー)だったかもしれない。
しかし公安のおっさん、スマホで調べ物しながらの運転はダメなんじゃないですかね。
突っ込もうかと思ったけど、シャレが通じんかもしれんので、やめときました。
長距離バスターミナルまで来たけど、バスではなく乗り合いタクシーとのこと。27元だったかな。
まずカルギリク(葉城)まで行き、そこに迎えが来てるからそこからホータンまで送るとのこと。
はいはい。
公安さんも、したら自分はこれで失礼するよ、とわざわざ挨拶に来ました。
またねー、ばいばーいと、アホのふりしてお別れ。
写真は撮らないでね、と言いつつも、私が横でインスタあげても、このブログ用の不穏な文章書いてても、全くのぞきこもうともしなかったおじさん。
写真に比べて、文章は非力なんだな。
そういえば、よく聞かれるという職業については、全く聞かれませんでした。
さて、乗り合いタクシーにて、助手席に座れと言われて座ってたら、後ろの席のウイグルのお兄ちゃんが「充電したいから席代わって」とのこと。
はいはいと後ろに座ってたら、運転手さんに「お前は前に座れ」と戻される。
さらに、足元に荷物置いてたら、「狭いだろう」と、座席を後ろにずらされる。
「いや、後ろの人狭くなるから良いよ」と言っても「よかよか。かめへんがな」と。
なんだこれ。丁重にされてるのか?
さようならヤルカンド。
ここは、12ムカム(ウイグルの伝統音楽)の母と言われるアマニサハンの故郷。
以前はアマニサハンのマザール(墓)のそばでは、日曜日にマシラプ(舞踏会)が行われていましね。
大好きな街だったんです。
2014年にヤルカンド虐殺という事件があり、
https://www.afpbb.com/articles/-/3047149?act=all
ヤルカンドは、特に収容施設送りの人が多いとか。
なるべく外国からの目をそらしたいんでしょう。
さて、最近できたという吐和高速。超快適。
日本のこの20年、あんまり発展がなかったから気づかんかったんですが、20年て長いですよねそりゃ。
道はできるし、汽車は通るし、街は再開発される。
本当は、このあと、カラカシュ(墨玉)にも行きたかったんですけど、たぶん、ダメだろうな。悲しいな。
カラカシュは、ホータン近くの小さな町。
昔ウルムチにいた頃にお世話になった方に「とっても良いところだから是非行ってみて」と言われて、一度行ったことがあります。
何にもないけど、昔ながらのウイグルの風情が色濃く残り、本当に素晴らしい場所でした。
でもそこも、収容所送りが特に多いとされている。
これ以上は、地元の方に迷惑をかけるかもしれないから自重します。
もうちょっとだけ続きます。